本日は、奥様のカルティエタンクソロをお持ちいただいたご主人様のご来店でした。

クリスマスまでに、新しい時計を購入されたいと希望されている奥様のため、買取店をまわられて、おられてのご来店です。何件か、まわられて、当店でお決めいただきました。

私もこの仕事につくまでは、あまり時計には全く興味がありませんでした。

どの時計でもよく、一応、スイス製の名もない、5万円の時計を何年も大事に使っていました。古物商という職業上、覚えなくてはならないこと、学ばなければならないことが山のようにあり、ブランド名、ブランドバッグ名、貴金属、宝石、そして、その一つが「時計」です。

はじめのころは、ロレックスが来ると、まず、名前、種類、年代、材質、そして、人気のライン、流通価格、そして、何より、真贋です。

偽物か本物か、よく、見極める眼が必要です。

それは、ブランドにおいても、言えることですが、それぞれの真贋ポイントがあるのですが、それをクリアしても、どこか違和感を覚えることがあります。それは、言ってみれば、心の声とでもいいましょうか?

「美しくない、、」という心の声だと思います。

ロレックスの時計の後ろのギザギザ部分が、美しく研磨されていなくては、まず、ロレックスとはいえません。

何故高いか?それは一生懸命、丁寧に職人さんたちが作り上げているからだと思います。

かといって、私はロレックスより、カルティエが大好きです。べニュワール、タンクアメリカン、ミニパンテールが好きです。持ってはいませんが、いつか持てたらいいなと思います。20代の若い御嬢さんが、金無垢のミニパンテールをしておられ、「素敵ですね」というと「祖母に貰ったんです。」と言われます。

金無垢というと品のないように思われるかもしれませんが、反対なんです。金無垢の方が、金メッキの時計より、鏡に写したとき、品があるんです。

金色の向こう側に濁りがありません。同じように見えても、透明感があります。

良い時計はしているだけで、人を幸せにしてくれると私は思っています。

つい、最近、エルメスのケープゴッドを失くしてしまいました。

良い時計でしたが、いまは何故かポッカリ穴があいたような気持ちです。

そのケープゴッドも750(K18)で作られていました。

それはあっさりとして飽きない金色でした。

いつか、小さな女の子の孫に譲ってやろうと思っていたので、、

また、そんな時計を探してみようと思っています。

新しく、ご購入をお考えで、お売りになられたい方は、ぜひ、リッツにお越しくださいませ!